「ブログ初心者は100記事書け」は本当か?
先日、私のブログが100記事を超えました。
詳しくはこちら
fukushihamegane.hatenablog.com
ブログを始めると「まず100記事書け」と言われます。
一方で、「いやいや違う」と収益化されている方のツイートもTwitterで見かけます。
この点、私は「100記事書け」に賛成です。ただ、「まずはただただ」100記事書け、ではなく、色々試行錯誤しながら100記事書けのほうが適切です。
100記事書いた経験は今しかないので、この経験を記録するためにもその理由を考えてみたいと思います。
「まず100記事書け」と言われる理由
「1記事=1PVで、1日100PV」のウソ
これ、本当によく言われています『1記事1PVでも100記事で100PV』になるから、という理由。
なるほど1記事100PVより100記事1PVの方がハードルが低そう。
んなわけあるか。
こういう適当なこと言うエセコンサルがいますけど、本当にクズです。クズ オブ クズ。
100記事書いても100PV行かないことは全然あります。むしろ、何も考えずに書くならやるだけ無駄です。ゴミでも拾って地球環境に貢献しておいた方がいいくらいです。
SEOやマーケティング知識なければいつまでたっても0アクセス
非常に説得力のある実例をご紹介しましょう。それは、私の本業の会社です。
弊社のオウンドメディアは10年間の運用で合計25000ページほどの記事があるのですが、年間アクセス数は約500万PVです。
仮に25000ページすべてが1日1PV以上あるのなら、年間912万5千PVがなければおかしいことになります。
しかし、
実際は500万PVにもみたない・・・。
つまりはゼロPVの記事も大量に存在しているということ。
(それでも月数十万PVの化物コンテンツもあるが、これは異様に新規ユーザーが少なくCTRが低いという課題があり、化けたのも全くの偶然)
弊社は、最盛期には1000万PVを記録するオウンドメディアを持ちながら「SEO」という言葉すら知っている人がゼロ名。だから、ブログの内容も見出しゼロ、画像ゼロ、延々とクソ長い意味不明な文章が続く(3000文字ほど)死のブログになっています。
こういう強力で説得力ある実例がまさか自分の会社だなんて…全くフザケタ話だよ。こんなに危機感のない社会人の集団があっていいわけ?とにもかくにも、書いているときに常にSEOやマーケティングのことを考えなければ、ただただタイピングする指の筋肉が増強されるだけに終わるでしょう。
では、100記事書くことは無駄なのかと言うと、そんなことないというのは冒頭で言った通りです。
100記事書くとよいと思った理由
アドセンスの「関連コンテンツ」解放に必要だから
最も即物的な理由はこれです。関連コンテンツとはアドセンス内に用意されている特別な広告表示をする広告のこと。
詳しくは公式をご覧ください。
これがあるのとないのとではCTRが全く違うのだとか。
加えて自サイトの回遊率も高まるらしく、まさに喉から手が出るほど欲しいコード。
ただこれの生成には100記事~120記事以上の記事数が必要とのこと(解放条件はGoogleから発表されておらず、解放された人の経験則から割り出されている)。
したがって、関連コンテンツを表示させ、CTRを上げたければ、最低限100記事以上は必要になってくるわけです。
自テーマでのSEOに強いテーマがわかるから
100個も記事があれば、大体どれかは検索で1~3位とれます。
私のブログでは釣り場紹介でした(詳細は以下)。
fukushihamegane.hatenablog.com
これで効果的なSEO対策のイロハを実感できます。
効果はそれだけではなく、むしろ精神面での安心感が重要だと思っています。「プチバズ」「アタリ」があれば、今後の励みになるからです。「自分のサイトはカスみたいな記事が多いけど、自分もプチバズする記事書けるんだ」という安心感、そして自信。
「続けられた」経験値と精神力、今後の自信につながるから
知識は本を読んだり人から聞いたりすれば身に付きます。ですが経験は、字面通り、経験しないと経験できません。
禅問答ではないです
実際に100記事書くというのはすごいことで、普通はできないことです。実際、サラリーマンである私は月4回しか更新ができず、いったい何年かかるんだ…と絶望しました(慣れてくると10とかできて、もっと早く100に達しましたけど)。
そこから得られた精神力はものすごいですし、経験値も着実に上がっています。そしてそれが今後に自信につながります。
100記事というのは…例えばブログ収益化を考えているサロンなどに顔を出したときに、自慢ができる、もしくはそれなりに先輩である人と話ができる程度の経験ではないかと思っています。
「ダメ」を実感できるから
私は100記事書いてみて、サイト設計のずさんさが自分の首を絞めていることを実感しました。
fukushihamegane.hatenablog.com
自分のブログの何がダメなのかは、人によって異なるのではと思いますが、重要なのは自分の「ダメ」な部分があぶりだせたこと、そして何よりもそれを「実感」できたこと。
最初のころはライティング、テーマ設定、SEO、デザイン、HTML、CSS、レンタルサーバー、広告・・・考慮すべきことが多すぎて気を配れないものですが、100記事書いてくるとできることとできていないことが分かれてきます。
それを知識として「理解」するだけでなく、「実感」として「感じる」ことができたのは確実に今後の財産になります。
色々試行錯誤しながら100記事書け
ここまで見てきて、重要なのはただ100記事を書くことではなく、ちゃんと自分の頭で考えて試行錯誤しながら書くということ。
運動部の方はす~っと頭に入るかも。ゲームでどういう動きになるのか想像しながら練習しないと、いくら練習してもうまくならないのは実感していると思います。
ブログも同じで、SEOだったり、キャッチコピーだったり、コードだったり、そうやって一つひとつ意味を持たせてやっていかなければならない。でも、100記事という分量をそうやって色々試行錯誤しながら書けば、書き終わるころには新たな自分に変身しているはずです。
加えて、自然と100記事書いても「できない部分」もあぶりだされます。そしたら次のテーマブログ、次の記事でその部分を修正してやれば、最初の100記事よりもより効果的なブログが出来上がっていくはずです。
100記事で終わりたくない
後半は、ほぼ自分への励まし、戒めのつもりで書きました。こうして書くとだんだん勇気が湧いてきます。100記事書いた後に次のテーマでまた100記事を書こうとしたときに、ちょっと絶望感がありました。
でも、後半書いたように、前の経験を生かして、階段を上っていくように一つ一つ改善していけば、次はもうちょっと収益率を上げることができるのではと思えました。
テーマを変えたり、視点を変えたりして頑張りたいですね。
100記事を書くというのは、繰り返しますが並大抵のことではない。いろいろなコードを覚えたり専門的なことの行為の一つのように思います。
だから、「私は○○のテーマで100記事書きました」というのは、(収益化の結果はどうあれ)ブロガーの仲間入り的な意味合いが大きいです。こうして俯瞰して見れたのも、その作用が大きいのかも。
次回に向けての精神的安定につながっているような気がします。