数字を見ることを「分析」だと思っている文系の諸君
それは間違いだ。
私の会社は最近、TwitterやWeb系の業務を拡大したため、そういった数字を見ることが増えました。
私は趣味でこういう活動をしているため、その知識を買われ、いろいろな会議に参加させていただいているのですが、そこで繰り広げられている「会議」に開いた口がふさがりません。
例えば、
「昨週、メルマガを打ったら、○○という本の注文がいくら増えました。」
「○○をツイートしたら、○○(弊社オウンドメディア)のPV数がいくら増えました。」
「以上」
それに対する意味づけ・関連付けは無し。
弊社は出版社であることもあり、ほとんどが文系学部出身者。そのせいもあるのかもしれないけど、分析に関する心構えがなさすぎる。
別の会議でも同じです。弊社のオウンドメディアについて誰かがグーグルアナリティクスで分析をするべきじゃないか、という課題が持ち上がりました(結論から言うと、私がそれをやることになりましたw)。
そこで、絶対にマウントを取りたい昭和おじさん係長が次のように発言していました。
「実はそれ、10年前もやってたんだよね。○○のPVがいくらだった…みたいな。でも結局やる気無くなってやらなくなっちゃったんだよね。ヘヘヘ…」
なんやこいつムカつくな。
この絶望的に自分の頭で考えられない社員たちに共通しているのは
統計数値をただ見るだけで「分析」だと思っていること。
文系であっても経済学部や社会福祉学部は統計調査とか、カリキュラムに組み込まれているんだけどね…。
いろいろ言いたいことはあるけども、あえて言うことを一つに絞るならこれです。
「目的」「目標」がない
例えばその作業をする目的はなに?収益増?会社の知名度アップ?
そして、その目的をかなえるための具体的な目標数値はなに?月1万PV?それともツイート後PV数30%増?
こういうことを事前に決めておかないから、なんとなく数字を見るだけで終わりなんですよ。
これが決まっていれば、
「KPIが月1万PVでしたが、ツイートをしても3000PVしかUPしませんでした。
ツイートを増やすべきか、ツイートの内容を変えるべきか、目標が高すぎたか、どっちだと思いますか?」
という本当の「会議」になるじゃありませんか。
こういう事前の目標数値がなければ、当然数字を眺めて「増えた増えた」「減った減った」でおわり(ちなみに社長を交えた役員会議でも同じ報告をしているそう)。
そんなんだから、マウント係長のおっしゃる通り、飽きるとやめちゃう。
会社にいると、そういう適当なことをしていても生活ができなくなることはないから、悠長にしていられるんですよね。
そういう意味ではこの趣味始めてよかったと思っています。
何事も、始めるときは目的と目標を持つこと、とても大事です。
それを無しに「分析」とか「PDCA」とか言ってんじゃねえって感じです。
「目的」「目標」を作る
単純だけど忘れられがちです。
特にうちのようななあなあな会社は。
逆に言えば、これを設定するだけで「なんだかすごそうな分析」ができ、評価が上がる(笑)
統計なんて触ったことのないような人は、是非覚えておいていただきたいです。
簡単なKGI、KPIの説明なんかはこの本が易しくておすすめ。
まあ全くやったことない人のガイドライン、くらいに思っていただけたら。
慣れてくると、易しすぎるので下記のようなものもぜひ。
読んでみたけど、まだここまでは必要なかったかな。
具体例が具体的過ぎて、よくわからなかった。笑
会社で日常的にKPIとか触っている人にはおすすめです。