転職をしてWEB編集職になったら個人ブロガーとして、よいことがたくさんあった。
個人ブログを始めてからはや数年。人生に大きな変化がありました。
そう、転職です。
実は転職して6か月がたったのですが、このブログの存在を忘れてて放置してた 久しぶりにその変化について書いてみます。個人ブログで成功したい人の一つの大きなヒントになるかと思います。
書籍編集者からWeb編集者になりました
新卒から数年書籍の編集を行っていました。
しかし、昨年前半で転職活動を行い、2022年10月から晴れてWeb編集職へ。
Webと書籍では全く違う
同じ編集職とはいえ、書籍とWebは全く違いますので、ほぼ未経験採用のようなものでした。
幸い、そんな未経験の私でも、編集スキルを評価してくださった会社が拾ってくださいました。
そう、同じ編集でも書籍とWebでは大きく違います。
まず、Web編集は100%マーケットイン。
なぜなら作った記事は検索上位になるか、SNSでバズるかしてアクセスを稼がないとならないからです。
だから、ユーザーニーズの調査やユーザー理解、SEOの理解などから入ります。時に自分でライティングも行います。結構「自分がどうするか」大事なのと、執筆前のニーズ調査の占める割合が大きく、段取り9分といった感じです。
書籍編集は生産工程の管理が大事
一方書籍編集では、企画をして著者に依頼し、それが製本された紙の本になるまでの工程の管理をするのが主な仕事です。
原稿整理で文章を書くこともありますが、それはあくまでも著者の文章というベースがあってのことです。
書籍は書店に並べば割と売れます。
だから、ある程度ユーザーニーズへの理解はおろそかでも売れてしまうことがあります。
それよりも予定納期に間に合うかとか、印刷所やデザイナーとのやり取り(ディレクション)とか、そっちにリソースが持っていかれる感じ。
プロダクトアウトで、生産工程が大事だなという印象。
もちろん、出版社によっても随分違うとは思いますが。
Web編集者のよいところ
いろいろな不満ややりたいことがあって晴れて転職を果たした私。
やっぱりWeb編集、Webライティングが楽しくて、それを本職にしてしまいました。
今の会社は控えめに言って最高。人間関係も良く成果主義だが、成果を上げるためのフォローアップが万全。
「期待に応えなきゃ」というプレッシャーはありつつ、人間らしく前向きにやれています。
特に、個人ブログをやるにあたり、Web編集者になってよかったという点があります。
これ、個人ブログをやるうえではWeb編集者じゃなくても参考になると思います。
ということで、その「よかった点」を3つご紹介します。
高額の専門ツールが使える
入社してたまげたのは、前職ではケチって使わせてくれなかったキーワードプランナーだけでなく、1契約で月十数万円するDSinsightやAhrefs(エイチレフス)といった高額ツールの数々。
DSinsightは検索する際に使われる共起語が視覚的に得られるツール。
例えば「シーカヤック」と検索する人の行動を見ると性別で大きな違いがあることがわかりました。
男性は同時にカヤックメーカーやSUPのことを調べますが、女性の場合はカヤックができる旅行先のことを調べる人が多いのです。
なんとなく、男性はカヤックそのもののカッコよさに惹かれ、女性はカヤックという手段を使って別の目的を遂げたいという思いがある点…なんとなく理解できません?
おもしろいですよね。
ほかにもいろいろ機能がありますが割愛。
ahrefsはもっとすごくて、自分のものではない他サイトの被リンク数やどのような検索ワードで流入が起きているかを調べることができます。そんなことできるの…。
例えば、狙ったキーワードは競合がひしめいていて勝てそうにない…
そんなとき、検索1位の競合を見たら、意外と別のワードでの流入があった。
その結果を見たら自分でも勝てそう…といったキーワード探しに役立ちます。
これ以外にもドメインパワーを比較できるなど多機能です。
まさに、競合調査にはなくてはならないツールです。
予算をかけられない個人ブロガーとしてはあまり使用することのないツール…というか、一人じゃなかなかこんなツールがあることにもたどり着けないわけです。
これを知ることができただけでも、転職してよかった…と思った点です。
より専門的な知識が得られる
これは言わずもがなです。
例えばGoogleのコアアプデなどの情報が翌日詳細に入ってきます。
ASPとも連携している会社です。実はかなりの広告宣伝費を払っているので普段相手にもされないアフィリカス個人ブロガーでは仕入れられないASPの話なんかも聞けたりします。
フィードバックが得られる
一番でかいのがこれ。
フィードバックが得られること。
たとえば自分の書いた文章をみんなで寄ってたかってコメントを入れて、「なっていない」と指摘されます。
正直つらいです。
自分を全否定されますから(苦笑
もちろん褒められることもある。
でも、一人じゃ絶対に気づけなかった文章のクセがわかります。書籍からの知識として知っていたのに、気づかなかったことに気づけます。
たとえば私の場合、一文が長くなる、結論を先になど。
このブログでも若干意識しています。
まあ、実は深夜に急に思い立って書いているので多分相当変な分にはなっていることは自覚していますが…。
個人でできるスキルアップは、本を読む、セミナーを受けるといった受動的なもの。
あとは自分で文章を書き、検索順位と照らし合わせて自分で反省会をするしかありません。
しかし、それには限界があります。
知らないうちに自分を守ってしまって、致命的な欠陥に無意識に目をつむっていることだってありますから。
正直言って、私はその「致命的な欠陥」を指摘され、半分自暴自棄になりました(笑
でもそれが良い刺激となり、同じ過ちは繰り返していません。
こうした一人でやるには限度がある「他者からのフィードバック」がWeb編集では実現できる。仲間って大事。
なところが個人ブロガーとしてもっともよかったと思った点でした。
将来的に一人きりでやるとしても、この時受けたフィードバックは一生忘れないと思うんですよね。本当に良かった。
個人ブロガーは転職までしなくてもやれることはある
個人ブログを成功させるために転職せよとは言いません。もちろん、それはかなり有用な手ですが…。
そもそも転職できない、うまくWeb編集職になれない人だっているわけです。
しかし、そうでなくても一つ分かったことがあります。
それは繰り返しますがフィードバックの大切さです。
個人ブログを成功させたいなら、誰かに自分の文章を読んでもらって感想なり改善点なりを言ってもらうことってすごく大事です。
恥ずかしくていやだなと思いますが、友人や親などに見てもらうことって大事だと思います。
できればWeb編集の知識、SEOやライティングの基礎があるとよいですが、単に「読みづらい」「意味が分からなかった」「長すぎて読んでいてダルい」といった感想でも十分だと思います。
自分ではよい記事だと思っても他人が見ると全然違うというのはもはや人間の必定なんですよね。
まあ、私の場合、仕事上の記事はやりますけど、個人ブログのほうはたぶんやらないと思うんですけどね。恥ずかしい…笑